はらぺこタヌキのらくがき帳

詩を書く練習をしています。

愛しき宿命

愛しき人よ
愛しき罪よ
狂わしい死と対峙した
儚げに震える 愛しき笑顔よ
束の間の紅蓮は燃え盛り
やがて
その赤々しい熱は死に絶える
枯渇した後に残るのは
宿命
影のように付きまとうそれから
逃れ続けるか
あるいは向き合うか


枯渇した後に残るのは
宿命
それは他人の姿を借りた
自身の鉄鎖
逃れることなどできやしない
ならば決めよう
この人生の重厚なる枷よ
我が愛しき宿命よ
お前を愛そう
その表面が錆び付き果てて
この手の中にぼろりと砕けるまで
それとも
先に砕けるのはこの身か