逆
誰にも見えない閉ざされた空間で
僕は屈辱を受ける
誰にも聞こえない囲いの中で
僕は罵倒される
能力のない奴は生きていけないと
いうのなら
僕は生まれてこなければ
良かったのですか
あなたの言う通りになんてしたくない
求める力が大きすぎるから
あなたの望むようになんてなりたくない
あなたは結局僕ではないから
後ろ指をさして
笑えばいいだろう
悪意を込めて
噂すればいいだろう
僕は受け止めすぎるから
耳を塞ぎ 目をつぶり
あなたの流れに逆らって歩く
別にもう無謀でもいい
安定なんていらない
求めれば求めるほど
安定のなさに傷付けられる
だからもう安定なんていらない
不安定さに傷付けられて
ヘドロを吐いて叫びながら
目を燃やしながら僕は歩きたい
それで倒れりゃ万々歳だ