はらぺこタヌキのらくがき帳

詩を書く練習をしています。

2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ごめんね

さようなら 小さい可能性を信じたいと思うけれど 心がさようならと言っている 昔を思う度に傷が増えていく やっぱりさようならが聞こえてくる 見たくないけれど あの子の泣き顔を見なければならない 血が出るんだろう 胸からずっと あの子の泣き顔をほったら…

僕は叫ぶしか

するすると出て来ない言葉を 蹴散らすように無理矢理掻き出すから 僕は叫ぶしかないんだ 僕は叫ぶしかない うまく喋れない 意思が伝わらない 感情だけが溜め込まれて 声が爆発する つっかえて出し切れない言葉を つかみ出すように無理矢理叩き付けるから 僕…

柱が あるのかないのかわからなくなった 消えたのか 細ったのか わからないが 存在を感じない 柱を替えよう あると強く信じられる あってほしいと強く願える 柱にしたから 生き生きし出した自分に気付く 痛みは強い だが 痛みにとらわれていると 自分が消え…

7才

いつまでも 子供のままの自分がいる 早く大人になりたい なり切ってしまいたい 大人になろうとするほど 人を拒絶してしまう 成長し切れない自分が不安すぎて 故意に孤立するばかりだ いつまでも 子供のままの自分へ 早く巨大な武器を手に入れて 人の輪の中に…

信条

信条が違うだけで 人は対立する 手をつなげば 同じ体温を感じるのに どうして人は 信条がそれぞれ違うのだろう 手をつなぐために 信条を同じくしなければいけない 手をつなぎたいのに 信条が違うと一緒に歩けない 望んでいることは同じはずなのに 同じ温もり…

プランクトンは錘(おもり)のように沈んでいる

苦痛を曲にのせて歌う 声にできない叫びと流せない涙を 曲にのせて歌う そして人のそれを聞く 考えすぎだよ もっと適当に生きろと 周りの人間は僕に言う 適当に生きろと どうせ俺たちゃプランクトンだ ゴミの浮かぶ底なしの海を流されて回るだけ それで十分…

泥人形とコート

炎天下にコートを着て歩くような 矛盾と諦めが今の僕の全てだ あなたと会えない時間は 生きていてもしょうがない 死んでいるのと変わらない 僕はめちゃくちゃな生活をしてしまう どうにでもなればいい どうにでもしてやろう ああ、炎天下で着るコートの温も…