はらぺこタヌキのらくがき帳

詩を書く練習をしています。

2012-01-01から1年間の記事一覧

やりたいことがたくさんあるのに なぜか一歩が踏み出せない あれもこれも欲張って 全部やろうとして気が遠くなって 何も手につかないままだ だるいから、疲れているから、やる気が出ないから というのは全部嘘だ 僕はお金は欲しくない 僕は世間体は欲しくな…

最後の日が落ちる前に

ひどい吹雪の日 暖かい部屋の 暖房の傍で 窓から荒れ狂う天気を眺めている所を 絹よりも滑らかな刃で ふいに刺してほしい 痛覚がないまま うとうとしたまま 静かに血を流して 眠りに落ちるように絶命したい 買ったばかりの服を着て 買ったばかりの家具を眺め…

かかし

僕はかかしだから足がない 人のように歩き回れない いつも人から「歩いてみろ、できないのか?」と 馬鹿にされ からかわれる もう死んでしまいたいとか いつか殺してやろうかとか そんな事思っちゃいけないという思いとのせめぎ合い 「歩けないのになんで生…

続きがある 歩け 歩け

終わりだなんて誰も言っていない だから続きがあると決めることにした 道は確かに真っ暗で先が何も見えないけれど 踏み場はあるし単に見えないだけだ 止まるな足 歩け 歩け 見限るな頭 見えない可能性に向かって進め そこに道があることを信じて 見えない先…

鼓動

孤独の時間が長すぎて 立ち上がり方を忘れてしまった だけど昨日からずっと 鼓動が続いている どうかそこへ行かせて下さい 君が羽で飛ぶなら 僕は這って転げよう 鼓動が続いている 死んでいた体に 血が通い始めて 目には光が戻って 僕の生活に鼓動が生まれる…

あなたの声だけが聞こえる

目の前で起きたことの意味も解らず 僕はただあなたの鼓動を知った 昨日と今日との違いも解らず 僕はただあなたの微熱を知った 昔のことを思い出しながら これから先をぼんやり浮かべて 混乱している頭の中 あなたの声だけが聞こえる 遠ざかる大切な全てが あ…

あぶく

曲線とか 高い声とか 薄紅色の頬とか 手をつないだり 笑い合ったり あなたがここにいるということ ふわふわした キラキラした 柔らかい幻想のような クジラが空を飛ぶよりもっと リンゴの雨が降るよりもっと 鮮烈な触覚のような それはあぶくだった 退屈な世…

悲壮で空虚な思索

生きるのに飽きてくると 何の根拠もないのに 「なんかもう死ぬかもしれない」と よく思うようになる 死ぬことを考えると 鬱になったり躁になったりしているうちに こんなことを考える 自分勝手に 無軌道にじゃなくて もっと自由に生きたい 自分が無意識に作…