はらぺこタヌキのらくがき帳

詩を書く練習をしています。

2010-01-01から1年間の記事一覧

止められない時間を止めたことにして 自分自身を止めていた だるさや無気力を 鬱や目的観の無さのせいにして 日々を空しくしていたのは 諦めていた僕自身だ 僕を長年幽閉していたのは 本質的には家庭環境じゃない 欠落にとらわれていた僕自身だ 今 僕は走り…

それは嘘でできている

それは嘘でできている 声も言葉も笑顔も仕草も 嘘をつくことに躊躇など持たない だから表面では見分けがつかない それは嘘でできている 甘えも気遣いも親切も優しさも 演技なんて意思疎通の一方便 だからいつも真に受けられない それは嘘でできている 堕落し…

消化できない

頭の中から消えてくれ 僕は君を消化できない これ以上どうしたいのかわからない 求めても奪っても 刺しても殺しても 腹の奥の要求は満たせない 飢えも疼きも止まらない 与えても尽くしても 守っても温めても 修羅の発狂は治まらない 飢えの衝動は断続する こ…

不発弾

なんでだろう 胸の奥が痛くて耐えられない 気が狂いそうで 歯噛みして拳を握る 社会は性悪説が常識 浮世とか娑婆とか穢土とか そんなことも知らずに 掻っ切られていた胸の奥 見えない所で 目と鼻の先で 裏切りとか豹変なんかが 日常茶飯事だったって 気付き…

独房生活の弊害

僕は長いこと独房の中にいた 身体じゃなくて生活が 心とか意識とか興味とかが だから言葉が わからない 何もない部屋の中で 自分自身が唯一の存在だから 他人が見えない 声が聞こえない まともに生きて いけない それなのに今 会社に入って働いている 他人の…

SSKH

胸の痛みは発作 理性と一致しない感情 追求してはいけないもの 解放してはいけないもの 胸の疼きは発作 軌道を無視した衝動 追随してはならないもの 許容してはならないもの 飢えた狼が飢えているのは この事に気付いていないから それは飢えではなくて 発作…

幽閉十九年

過去幽閉十九年 我身体不育、精神被捕縛 其状態何可能? 如何収得、如何経験? 人言、汝未熟、不知常識 否、我思、我使尽唯生 生事懸命、唯不死為 我思、人被幽閉時、我同様全不可能 不知可生、不知可在不死 其状態何可能? 如何可能常人生活? 人言、汝未達…

夏が終わる瞬間

数日間の残響が 耳の中で乱反響 数日間の残像が 瞼の裏で明滅 泥のような世相と 束ねた髪と揺らめく影 嘘と媚びと裏表と 夏が終わる瞬間と 睡眠時間を下さい 家事をこなす時間を 枯れていく生活 腹痛頭痛目眩と耳鳴り発熱と寒気 崩れていく おかしくなる 病…

赤い川

胸から流れる一筋の赤い川 月が照らす 丘の上から狼の声 風 遠くで聞こえる雨の音 幻のような静寂の夜 面影は幾重にも重なり 滲んでは 痛みを残す 砂時計の音 蝶の羽が空気を掠める音 それに似ている 胸から流れる赤い一筋 月が照らしている

パンク

惜しんでも仕方がねえ なるようにしかならねえ なるべくしてなるのなら そこにぶつかっていくだけだ 痛んでも始まらねえ 過ぎ去るものは留まらねえ 俺は俺の運命を この身で受け切るだけだ 何度も捨て損なった命 そこで決めた道に迷いはない 腹が減って虫が…

音楽では得られない 娯楽では得られない 享楽では得られない 心身の奥、命の核が求めるもの 飢えの解決 悲痛や離苦で眠れない夜々 答えがわかっているのにそこへ向かおうとしない 自分の内側を巡る背反の毒流 やるべきことが手につかない どうしようもない日…

捨身

メタ郎が起きている・・・ だから僕は攻撃する 弱い自分 挑発的な現実 繰り返しそうな苦い過去 それらにやられそうな時 メタ郎が攻撃する やる気をなくして 僕はAを助けなかった 自信をなくして 僕はBをほったらかした メタ郎が目を覚まして 僕は再び両者に向…

永遠

狭い範囲でこの世を見て 限られた時間で人生を捉えたら ひとつひとつの事象に執着が強くなる でもその枠を取っ払ったら 些細な執着はなくなって もっと自由になれる気がする 自分は永遠で どこにでも存在できる そう考えたら そうだと決めたら 焦る必要がな…

勝つ

苦しみと取っ組み合うために この世は苦しくできている 取っ組み合って勝つことが 生きる意味だ 葛藤している時点で勝ちだ 逃げないことが勝ちだ 悩み抜くことが勝ちだ 勝つことが生きる幸せだ 君存在此頭焼付不離 故僕此苦不逃 続葛藤 最後僕勝於此苦

ウォータープライヤー

頭から離れない 意識から離れない だけど僕らは何もつながっちゃいない それがこんなに苦しい ウォータープライヤー その声が欲しい どうすればいいのか わからなくなってしまった自分自身の制御の仕方 止まらない思い込みと 激流のような熱 自由だってこと…

逆行

破滅退廃 之我宿命 精神倒壊 之我宿命 故 我決逆行 之我使命 反転攻勢 之我使命

飢苦与昇華

気狂気狂 欲欲苦痛 肉不可食狼 飢不可耐鳴吠 鳴声変化不可解衝動 狼意識昇華成火炎 苦痛即動力 肉食為狼今鳴吠

殻被覆

腹中本心在 其隠為不明瞭事言 其故不可出自我 話多在想強烈 其全自我殻被覆不可出外 其臆病全苦悩原因 其逡巡全遅滞根源 其打開非簡易事 我自立向他無

共存歌

独咲独枯事 我思其愚事 共存共栄於命輝 孤独奪喜 其故我願全命非孤独事 其故我望此手其手繋事

ストイック

ニヒリズムを経験した者にとって 一切の享楽は意味をなさない ニヒリズムを克復した後もそれは同じだ 核心的な価値にしか興味を持てない 享楽にしろ娯楽にしろ 課題が多くて労力が要る時に 心労を逸らすためのただの暇潰し だから一般人とは話が合わないらし…

フラット

なぜだろう 苦しくて気が変になりそうなのになんだか顔が笑ってしまう ふと上を見れば桃の花が咲いていた 束の間 並木道を通って一人笑っている変質者 大したことなんかないってのに 大したことになっている現実 明日また何事もなかったように ふらっと現れて…

そこに行きたいだけなのに

僕はばかだ そこに行きたい ただそこに行きたいのに 道を閉ざすなんて 僕はばかだ そこに行きたいと思うなんて 行きたくなんかなかったくせに 行きたくなるなんて 狂いそうなほどの 憂鬱を抱えては あなたの気遣いが 胸に刺さる 僕はばかだ どうしたいかわか…

ここに僕らがいるだけ

それは水面だったのか 僕は頭がおかしくなっているからよくわからない 月に見えたけれど 揺れない光、消え入る光 行き着く所がなくて僕の感性は麻痺している いいも悪いもない、ただここに僕らがいるだけ 過ぎ去った時間や衝動や放った言葉は全部幻 今 僕は…

一声

頭の中はぐちゃぐちゃで 時期は完全に失って 踏み出すための土台はなくて 未来のことも考えられない 結局のところは何でも良くて 理由なんかどこにもなくて ただそこにあったから 偶然ここに転がってきたから そんなことどうして言えるだろう そんなこと誰が…

種ひとつ

つぶれそうな時は これで全てをひっくり返しな と もらった種ひとつ 誰もがぶつかり崩せなかった壁を 崩す方法 知らない所で裏切られても 知っている所で嘘をつかれても 切り捨てないで 人を信じ抜くことにしたよ 気が狂いそうだけど 体がちぎれそうだけど …

ひとつの結実

長い間想い描いていたことが本当になった ひとつの結実 それはある苦しみとの葛藤の中でもぎ取った 小さな物語 休んでいない心臓が不整脈を起こしても 狭い通路の角で花火が上がり 古いエレベーターの内側で協奏が始まった 気温の下がった土砂降りの中を歩い…

フライング トラフィック

放り投げたボールみたいに 車も電車も人もバイクも自転車も みんなぶっ飛んで移動すればいいのに アルゴリズムに則った動線で事故は皆無 信号機は必要なくなり 飛行機も真っ青な移動効率 車の屋根に乗ってギターを弾きながら県境を越える 電車のしっぽと擦れ…

つながりをつなぐもの

壊れやすい僕らのつながりをつなぐのは 経過した時間でも立場でも見えない糸でもなく 言葉と想い 態度と想い 両面がそろった上での表現だということ 形にしないと伝わらない 人間は読心術者じゃないから だからお菓子を買った あなたにあげるお菓子を買った …

声をあげるだけ

葛藤したら にっこり笑って下さい やっぱり乙は駄目だ、甲しか信じない、 と言わない代わりに 明らかに間違った結論を出さない代わりに いつもここにいて 僕の声に反応して下さい 葛藤したら きっと僕は疲弊します その時はシェルターとなって守り この身体…

後は何を流せばいい

とんぼの大群が横切って 雨上がりの空に土砂降り 右手のドライバーは手から滑って 向こうの草むらの中に消えた それを追っかけた犬は神隠しに遭ってワンダーランドに消えた 泣きたいけど涙が出なくなった後は何を流せばいいんだろう 血を流すのは痛いからや…