ここに僕らがいるだけ

それは水面だったのか
僕は頭がおかしくなっているからよくわからない
月に見えたけれど
揺れない光、消え入る光

行き着く所がなくて僕の感性は麻痺している
いいも悪いもない、ただここに僕らがいるだけ
過ぎ去った時間や衝動や放った言葉は全部幻
今 僕は息をしていて、今 君は息をしている
ただそれだけなんだ
君が投げかけてきたのが何だったのか僕は知らない
知らないことに悩むのはやめた
今日から僕は前向きに生きる
できれば君もそうしてほしい
そうすればいつかそれが目を覚まして
僕らに答えをくれると思う

気が狂いそうで何も手につかない日々を終え
眠れない夜や食欲のなさを封じ
部屋の片付けを始めよう
僕の声は直接もう君に届かないけれど
間接の声が月面で反射されて君に届くから