はらぺこタヌキのらくがき帳

詩を書く練習をしています。

2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

逆行

直せない傾向性は無意識の中にある 頭ではわかっていても同じことを繰り返す その元凶は無意識の中にある そこに切り込むことができれば 変えられなかった自分の行動を変えることができる こうする方が楽しい こうするのが自分にはいい と 感じているその思…

続き

魂が抜けたような状態で 上り坂を一歩 また一歩 途中で立ち止まり そのまま 体や心を壊さないように 限界を超えられるのか 魂が抜けた人間に 限界を超えられるのか さんざん悩んで何もできず そのまま 何もできなくなったら 周りに助けを求めるしかない 一人…

塵を集めて

きれいな花束を持って 歩いていく群れと群れ 雑踏は色彩に溢れ 溢れて 夜が来ると消える 小さな部屋に隠れてあなたと生きるよりも 遠いどこかの海に浮かんで 一人漂っている 波に飲まれて 溺れて 流れて 地球の表面に張り付く 全体像をつかめないまま 存在の…

草木石

理想像が欲しい 目標が欲しい こうありたい こう生きていきたい という 十代のような情熱が欲しい 今の自分にはそれがない 屋根と壁があって 安全に寝られればそれでいい あとは何も欲しくない 特に何もしたくない でもそれがなければ いつまでも変われない …

飛空

興味のないことを 続けながら生きる苦しみを 見えないあなたにぶつけたい 宇宙のどこかにぶつけたい 現実から逃げ出した 自分を飾ってみたって 義務感をごまかした 自分を称えてみたって 夜が明ける 朝が見える 祈りは疲労とともに 動かない僕を蹴り動かす …

染色

自分が色だったら 染めたい布がある 布だったら 飛ばされたい風がある 風だったら 走りたい景色がある 自分自身に勝った翌日に 自分自身に負け 翌日また勝とうともがく それを実際に見るために 鬱と恐怖にとぼとぼ向かう それを事実にするために 絶望にリモ…

死闘

今の苦しみが一時的なものだと思わない 今後の全てを決める死闘だととらえて 僕は自分に鞭打つ 鞭打って ぶつかって進めない壁を 力の入らない腕で殴り続ける 貧血をこらえながら 壁を殴り続けることで 突然腕に力がこもり 一瞬で吹き飛ばすことができる 飢…

壁の上

乗り越えた一枚の壁の上に 腰掛けて笑った 飢えたまま走って ぶっ倒れて もう走れなくなった時に 走るのをやめ 両手で土を掻いた 掻いた土が 柔らかく降りかかり すると体が軽くなる 歩いて進む道 歩いて乗り越える壁 その一枚は もう高い壁ではなくなった …