草木石
理想像が欲しい
目標が欲しい
こうありたい
こう生きていきたい
という
十代のような情熱が欲しい
今の自分にはそれがない
屋根と壁があって
安全に寝られればそれでいい
あとは何も欲しくない
特に何もしたくない
でもそれがなければ
いつまでも変われない
目標にする人や
尊敬する人がいなければ
ただ生きて死ぬだけだ
それだったら最初から
草か木か石に生まれれば良かった
その方がよっぽど心地いい
毛布をかぶって寝るより
外で風雨にさらされて呆けている方が
よっぽど心地いい
はっとさせられるような衝撃と
鋼鉄の信念で
自分の生き方を根底から揺らすような
存在が欲しい
その人を師と
呼びたい