はらぺこタヌキのらくがき帳

詩を書く練習をしています。

2006-01-01から1年間の記事一覧

そこに君がいる

どこにあるんだい 僕の落とした物は どこにあるんだい 君がなくした物は どこにあるんだい それとも初めから無かったのかい ほら手のひらを広げて 顔に当ててみろよ そこに君がいる 君が存在している だから僕は君に話しかける そこに君がいるから どこにい…

投身

俺は何もできないばかだけど 自分の生活を嘆いたり 他人を責めたりして いつまでも生きることに うんざりしていたばかだけど 何かもう どうでもいいんだよ 自分のことなんか 苦しんで 苦しんで 消え入りそうな あかの他人を 生き生きさせることができれば そ…

何もない場所で

空中をつかむように そこには何もなかった 僕は笑顔が欲しかった そこには何もなかった 僕は気持ちが欲しかった そこには何もない 居場所の距離と心の距離 僕は勝手にあなたを嫌い、 勝手にあなたを溺愛した ただ感情の赴くままに 僕はあなたを奴隷だと思っ…

決壊

叫んでいいじゃないか 壊していいじゃないか 入り口以外の全ては壁 全ては壁 全ては壁 全ては壁 あなたの優しさが無駄にならないように せめて自殺はしないから 壁を割る音を聞いておくれよ 全ては壁 全ては壁 全ては壁 他人がふいにくれた気まぐれの同情が …

平穏な時には空虚と無為に苦しみ 多忙な時には無能と疲弊に絶望し 僕はいつまでも満たされない つきまとう不安 開けない展望 自分は誰で どこから来たのか 道に迷って何時間も 何日も歩き続ける そんな10年余り 誰か僕を拾ってくれ 凍った底無し沼の上を …

最後にはあなたの声を

あなたの優しい歌を聞きたい 最後の生活 一番いいのは病気だが 一番近いのは線路だ 余りにも苦しくて 勝手に涙が出てくる 泣きながらの生活 死にたくてしょうがない もう普通には戻れない 僕は異質になってしまった 違うものを排除する 表面的な社会 空虚の…

燃え尽き症

三連休 昼過ぎに起きて、すぐに寝て 夕方に起きて、飯を食って テレビをぼーっと見て 深夜になってぐずぐずしているうちに寝てしまい 気付いたら朝の5時 仕方がないからまた寝て 起きたら昼過ぎで 何もする気になれない ろくに食欲もない 音楽も聞く気にな…

消滅願

陶酔の中で死にたい 記憶をなくして 意識をなくして 目も見えなくなって 耳も聞こえなくなって 浮かんだまま 宙に浮かんだ心地のまま くたばりたい だんだん忘れてきてしまった あなたと過ごした日々 あなたの表情や仕種 言葉や声や雰囲気や 音楽と映像と 時…

所属

主義、立場、イデオロギー 相性、責任、好き嫌い そんな相違の苛立ちを無視して 一緒に笑って手を叩いて 肩を組んで一緒に歌う そんな一体感が僕を強く惹き付ける ここに所属している ここに仲間がいる 考え方や価値観や 趣味や生き方は違っても 目指すもの…

成長

爆発なんて起こらない ある日小さな火がついて 徐々に燃えていくだけだ

宣言

絶望的な状況の時 僕は思い切り内面にぶつかっていく どうしようもなくなった時 僕は命を差し出すように祈り切る あなたをけなす奴がいるなら 僕がそいつを10倍けなそう あなたを悪意で苦しめる奴が あなたの前から消えるように 僕がそいつを10倍責めよ…

にっこり笑える瞬間

疲れて 涙も出ない 生きることはやっぱり苦しい 行くべき場所が なすべきことが わからない 忘れよう 苦しい過去 振り捨てよう 悲しい白眼視 けれど僕は 僕のままで 生きている 生きていられる 苦しい僕は泥に飲まれた子供 ごみ溜めの中の命 だから 自己卑下…

屈辱の先

僕はひっぱたこう 頭の周りを飛ぶ蝿を 僕はひっぺがそう 頭に張った蜘蛛の巣を 長い長いトンネルの中で ついに懐中電灯を拾い当てた 苦しみの意味を直感で悟り 僕は身震いした 屈辱の数だけナイフで壁を刻み 刻んだ傷の数だけ冷静になっていく その姿勢が行…

頭が欲しい

頭が欲しい 頭が欲しい 働き者の頭が欲しい 気配り上手の頭が欲しい 見通しの利く頭が欲しい 強烈に愛する頭が欲しい 頭が欲しい 頭が欲しい 計算のできる頭が欲しい 会話を記憶できる頭が欲しい 細部まで見渡せる頭が欲しい イメージを浮かべられる頭が欲し…

無視

電話くらい出ろよ そんなに仕事が大事なら レジのトレーにでもなっちまえ

アフターイレブン

全てを壊す音楽に溺れ 君の幼い笑顔に酔いしれて 惰眠を貪り 明日を憎む 素直にさらけ出す怨念は 眠気に掻き乱され 握りしめる君の写真と 目の前に広がる空虚 痺れていく体を諦め 小さな箱にしまってある 君の声を聞いて眠る 最後に 爆音を聞いても テレビを…

亡心

忙しいということは残酷だと思う 何もかもを無視して人を傷付け 時間を剥ぎ取り 体をやつれさせ 気が付いた時には 金はそんなに貯まっておらず 心身は病み 昔の友人は去ってしまった後

ぶん投げる

追い詰められて 全く身動きが取れなくなった時 これ以上逃げ場がなくて 首を絞められるのをただ待つしかなくなった時 僕は全てをぶん投げる 放棄する 垂れ流す 脱ぎ捨てる それまでの全てを 殴られても 罵倒されても ひるまない 攻撃の拳そのものに化す そし…

頭突き

なぜか無性に食べたくなるものがあるように ふいに突然聞きたくなる曲があるように 頭突きがしたくてしょうがない時がある 鉄板に ガラスに 目の前の猿に 12時間耐久で音楽を聞いて 生きている実感の切れ端をつかむ 深夜バスの中で恨みを積み上げる 積み上…

僕らはなぜ泣くのか

人を震わせるもの 揺るがし、衝き動かすものは 理論じゃなくて情熱だ 命が起こす波のうねりだ 理屈の行き着く先はリズムだ 理由の最終形は旋律だ だから僕らは文字よりも 数式よりも想いに弱い

捨て子

近寄るものを 僕は遠ざける 傷付かないために 傷付けないために かける言葉を僕は知らない 笑顔の限度を僕は知らない とるべき距離や 読むべき無言を 疎んじられ 忌まわれ 僕は傷付き 傷付ける 喉の奥から込み上げる 腹の底から沸き上がる 黒いどぶがあなた…

手紙

手紙をこれからは全て 手渡しにしようと思う 封筒に包まれた暗号文ではなく 手書きのメモにしようと思う 読めない手紙は意味がない なぜならそれを読むのは神ではなく 見ず知らずの人間だからだ

願い

飽き性で 諦めの強い 移ろいやすいこの命よ もっと大きく開けてくれ 疲れ切って灰になるまでも 自分にがっかりして泣いたって 何にもなりゃしない 駄目な自分を どうしても許せない自分 追い詰めて 追い立てて 律したつもりになっている 腐った自分に 勝手に…

ひとつの答え

将来の事を考える時 生きる意味や喜びを考える時は 「自分が何をしたいか」ではなくて 「自分がどう役に立つか」だと思う

狼の子と毒のエサ

「わんわんわん おなかがすいたよ おかあさん」 「よしよし これでも食らいなさい」 口に押し込められた毒を噛みながら 狼の子はぴんぴこりんによろめきました 「わんわんわん」 狼の子は自分が犬になった気がしました 口からは血が垂れています 「おなかが…

怨恨と自分との間を

大嫌いな奴の前で 狼のように吠えてやりたい 攻撃的に思い切り 僕は自分が嫌いだ 口先だけで何もできない 役立たずのクズだ 大嫌いな奴の前で 狂人のように奇声を発してやりたい 嘲笑的にわざとらしく だから執念深く その場面をイメージし続け 執拗に自分と…

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もう僕の話なんか聞きたくもないだろう 信じることなんか大してできないだろう 僕も同じだ 自分にひどくうんざりしている だから聞き流してくれて構わない 一言だけ言わせてくれ 長い時間がかかるかもしれない それでも いつの日か僕が 家族や友人や周りの人…

もう僕は自分でいたくない

なぜ 涙が出るのか わからないが もうくたばりそうだ 求めるものと 守ってきたもの 無能さと 役立たせられない能力 燃え尽きそうだ

ミッドナイト ブレインロック

真夜中に鳴り出す頭の中の音楽が 僕の眠りを叩き潰す 暗闇の中で狂ったように叫ぶ 静寂の中で糸が切れたように暴れ出す きみがいなくなったこの町での暮らしは どこに行くにもきみを思い出す いつも一緒に歩いていたから どこに行くにも孤独を思い知る 明け…

ギロ使い

あの子はかわいいギロ使い バンドの中でただ一人 あの子はかわいいギロ使い 誰でもできると侮るな あの子はかわいいギロ使い どこで使うかその音を あの子はかわいいギロ使い ラテンの血などないけれど