はらぺこタヌキのらくがき帳

詩を書く練習をしています。

屈辱の先

僕はひっぱたこう
頭の周りを飛ぶ蝿を
僕はひっぺがそう
頭に張った蜘蛛の巣を


長い長いトンネルの中で
ついに懐中電灯を拾い当てた
苦しみの意味を直感で悟り
僕は身震いした


屈辱の数だけナイフで壁を刻み
刻んだ傷の数だけ冷静になっていく


その姿勢が行く先を切り開く
孤独の中でどれだけ叫んだか
苦しみの中でどれだけ動いたか
屈辱の中でどれだけ生き抜いたか


その姿勢が火のように燃えて
行く先を切り開く
僕は蝿をひっぱたこう
蜘蛛の巣をひっぺがそう


屈辱の数だけペンでノートを刻み
刻んだ溝の数だけ客観的になっていく