はらぺこタヌキのらくがき帳

詩を書く練習をしています。

2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

白く燃える

知らず知らずのうちに転げ落ちて 気が付けば泥に埋もれている 僕は生きる手段をなくしてしまい 吹き付ける風の中で冷え切っていく 消えていく体温と意識の浮遊感 悲しい気持ちさえもう起こらないのに あなたと過ごした長い歳月が 胸の奥できれいな色に染まる…

ぽっかり

ぽっかりと 浮かんだ雲 ぽっかりと あいた穴 そんな気分 降り続く土砂降りを テレビでぼんやり見ているような そんな気分 泣いたような記憶がある あとは何も思い出せない そんな気分 笑ってみる 何度もほほを叩いてみる それでもここに居る気がしない ぽっ…

赤い線

手に力が入らず 吐き気が込み上げて どうしてもできなかった 十年前 今 やっと ほんの少しだけ切れるようになった 手首 うっすら浮き出る赤い線 にじみ出る赤い色 ほんの少しだけ 麻痺する孤独感 ほんの少しだけ 感じる安らぎ 僕は馬鹿だ 馬鹿なのか

泡のように消えた

いつも負けを知らない君と 泣き言ばかりの僕と 情けないという言葉に 全てを詰め込んで 君は離れて行った 手も振らず、振り向かず 答えを出せない僕は 黙ってそれを見ていた 記憶だけが強烈に残り 今も僕を苦しめる

命を捧げたい

死にたい 俺はただの馬鹿だ 消えちまいたい 俺はただの害だ そう思っては 自分を苦しめた年月 包丁と肌との距離 記憶と現実との絶望感 終わったのは頭の中だけだ 頭の中での世界が 勝手に終わっただけだ 現実は何の努力もなされずに だらだら続いている その…