はらぺこタヌキのらくがき帳

詩を書く練習をしています。

2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

自殺

包丁では手首を切れない 君にとって僕は何の意味を持つのか 死ぬのは絶望したからでなく どうしても振り向いてほしいからだ 薬では意識を消せない 僕はただの飾りか 安定剤か 死ぬのは独りになりたいからでなく 寂しさに耐えられないからだ 君にとって僕は …

静かすぎて死にたい夜に

気が狂いそうな 孤独の夜 あなたを想えば想う程 あなたが憎くなる 気が狂いそうな 孤独の夜 頭の中では もう自分を殺している 独りだと 自分に価値を感じない 静かすぎる夜は 命に意味を感じない あなたを想えば想う程 何もかもばかばかしくなる 疲れと苦悩…

海に落ちたい

冷たい空気に晒されて 僕は海に落ちたい 詩のために生きるなんて 無理なのかもしれない 所詮僕は人間だ あてにならない変わりやすい感情に 従わなければ生きていけない 壊れたままでいたい 凍えたままでいたい どこへ行けばいいんだろう ふいに消えてしまい…

放浪者のまま

落ち着ける場所なんてどこにもない どこに行っても汚い目がある 攻撃する口がある どこに行っても僕は異質だ 隠れみのをうまくまとった人々の中に 僕は紛れ込めない 放浪者のまま いつまでも 北風に刺されてさまようだけだ さまよい続け 歩き疲れて そしてま…

それだけが欲しい

僕はうつむくあなたが欲しい ただきれいでいてくれ 大人しく笑っていてくれ 誠実で素直で 情熱的でいてくれ それだけでいい それだけが欲しい

ありのままに まっすぐに

手をつなごう 並んで歩こう ありのままに あなたとありのままに生きていきたい しがらみ 過去 イメージ 先入観 評価 失敗 人間関係 世間体 良心 偽善 迷い 自責 エゴイズム 思いやり 平穏 縁の薄さ 運命論 過ぎた時間 そんなもの取っ払って 僕を直視してほし…

崖の途中で 込もらない力

明日の僕にジュースを下さい 生き生きと蘇られるジュースを 何のために今 僕は 喉を渇かしたままで 崖の途中にしがみついているのか 僕には見えない 今も 明日になっても 崖の向こうにあるもの 崖の下にあるもの 僕には見えない 待ってくれている人が その祈…

今も僕を苦しめるもの

なんであなたはそこにいるのか 聞かずにはいられない あなたは何を探したのか 僕にはわからなかった もう戻れないのか しがらみと時間に縛られて 僕とあなたは行き違った 今日も僕は漠然と祈る ここにあなたはいない 過去は全て泥のようだ あの時のあなたの…

蘇生したい

音楽を心から愛して 心に空虚を抱いて生きたい 淡白に、透き通るような時間を送り 仕事は感情を交えずに淡々とこなし 朝の光を喜び 夜の寒さに酔いしれ ロボットのように単調に人と接し 思いは全て詩に込め 本を読みこなして生きたい 遠いいつかあなたと巡り…

孤独鍛錬

僕が死のうとしている瞬間 遠くで 負けるな と叫んでいる人がいる 僕が死ぬ決意をした時 心を張り裂けそうにしながら 必死に 消えるな と叫ぶ人がいる やる気のない自分に逆らえ やる気のない自分と闘え 見えない場所で 僕に気付かれずに叫ぶ人よ 聞こえない…

幻よりも死を

花畑は幻で 蝶の羽には毒がある それが答えなら 僕は死を選ぼう 扉を開けたことのない僕は その向こうに今も夢見る 光溢れる春の世界を 扉を開けると そこにあるのは こちらと少しも変わらない景色 花畑はアスファルトで 飛び交う光は火の粉と煙 破れた蝶の…

手のひらで

僕を温めて下さい 冬の部屋にあるストーブのように 線路に飛び込むのを思い止まる日々 僕を温めて下さい あなたの手のひらが 僕を強くする時がある あなたの声や言葉が 僕を明るくする時がある 長い間、ずっと僕は飢えている 求めても得られなかったものに、…