はらぺこタヌキのらくがき帳

詩を書く練習をしています。

狼の子と毒のエサ

「わんわんわん
 おなかがすいたよ おかあさん」
「よしよし これでも食らいなさい」
口に押し込められた毒を噛みながら
狼の子はぴんぴこりんによろめきました


「わんわんわん」
狼の子は自分が犬になった気がしました
口からは血が垂れています
「おなかがすいたよ おかあさん
 これは毒じゃないか」
「何を言っているのかわからないが
 与えた餌を食べなさい」
狼の子は毒を吐き捨て
おかあさんをにらんでいます
口からは血が垂れています