はらぺこタヌキのらくがき帳

詩を書く練習をしています。

2006-01-01から1年間の記事一覧

予感

僕を待っている人達がいる 今ここにはいないが ここからは見えないが 何の手掛かりもない場所で 夢にも思わない人達が 僕が来るのを待っている 行こう 僕も会いたい

喉の奥にあるくもの巣

言えない言葉が喉につっかえて 僕はロックを聞いてばかり 自分を責めるか 相手を責めるか どっちにしたって同じだ 要は気持ちが消えちまった 撫で回しておさらばだ りすのように跳び散れ 自分をかばうか 相手をかばうか どっちにしろ同じだ 僕はメタルを聞く…

僕は傷付いてただ憧れる

わからない わからない 何が何だか わからないけれど 蹴飛ばされたのか そうじゃないのか わからないまま 心に刻み付けられた 殴られ 蔑まれ 疎まれ 僕はただ憧れる 離れたのか 近付いたのか わからないまま 僕は傷付く わからない わからない 僕がどこに立…

求めろ

求めろ ここは迷路だ 出口じゃない 求めろ 止まる所じゃない 十三才に戻れ あの時から俺は止まったままだ 傷を深めないために止まったままだった 今 動け 今また動け 目を突き刺せ そして求めろ

ぐったり

何かが駄目になってしまうのは何故だろう このぐったりした感じは何だろう 沈んでいる時 横になって 時間を潰したくなるのは何故だろう 僕は愛情が欲しい ただそれだけなのに 曇った空が続いて 時折わずかに晴れて また曇る

浮浪

僕を励ましてくれ 何もわからなくて 見通しが立たなくて 不安と失望だけなんだ 僕を励ましてくれ ただ苦しくて 孤独で自己嫌悪で 自分のためになんか頑張れない 死をかけて あなたに祈りを捧げても 頭の中は虚ろなまま 息苦しくて倒れそうだ 僕はどこへ行け…

言葉が伝わらなくて 僕は孤独だ 理解しがたい存在 不可解な人格 そんな目で見るしか ないものなのか 諦めたい 見切りをつけたい 僕とあなたたちとは 越えなければならない壁が多すぎる あなたたちは僕を蔑み 僕はあなたたちに憤る 話しても通じ合えない時 人…

自分感

自分が自分だということがわからない 周りの要求に合わせて動いているだけ 自分がここにいるという感じがしない 自分が何を言っても人を動かせる気がしない 僕は自分をどこに置いてきたのか 僕のほとんどが他人でできている そんな気がして仕方がない 頭だけ…

ごめんね

さようなら 小さい可能性を信じたいと思うけれど 心がさようならと言っている 昔を思う度に傷が増えていく やっぱりさようならが聞こえてくる 見たくないけれど あの子の泣き顔を見なければならない 血が出るんだろう 胸からずっと あの子の泣き顔をほったら…

僕は叫ぶしか

するすると出て来ない言葉を 蹴散らすように無理矢理掻き出すから 僕は叫ぶしかないんだ 僕は叫ぶしかない うまく喋れない 意思が伝わらない 感情だけが溜め込まれて 声が爆発する つっかえて出し切れない言葉を つかみ出すように無理矢理叩き付けるから 僕…

柱が あるのかないのかわからなくなった 消えたのか 細ったのか わからないが 存在を感じない 柱を替えよう あると強く信じられる あってほしいと強く願える 柱にしたから 生き生きし出した自分に気付く 痛みは強い だが 痛みにとらわれていると 自分が消え…

7才

いつまでも 子供のままの自分がいる 早く大人になりたい なり切ってしまいたい 大人になろうとするほど 人を拒絶してしまう 成長し切れない自分が不安すぎて 故意に孤立するばかりだ いつまでも 子供のままの自分へ 早く巨大な武器を手に入れて 人の輪の中に…

信条

信条が違うだけで 人は対立する 手をつなげば 同じ体温を感じるのに どうして人は 信条がそれぞれ違うのだろう 手をつなぐために 信条を同じくしなければいけない 手をつなぎたいのに 信条が違うと一緒に歩けない 望んでいることは同じはずなのに 同じ温もり…

プランクトンは錘(おもり)のように沈んでいる

苦痛を曲にのせて歌う 声にできない叫びと流せない涙を 曲にのせて歌う そして人のそれを聞く 考えすぎだよ もっと適当に生きろと 周りの人間は僕に言う 適当に生きろと どうせ俺たちゃプランクトンだ ゴミの浮かぶ底なしの海を流されて回るだけ それで十分…

泥人形とコート

炎天下にコートを着て歩くような 矛盾と諦めが今の僕の全てだ あなたと会えない時間は 生きていてもしょうがない 死んでいるのと変わらない 僕はめちゃくちゃな生活をしてしまう どうにでもなればいい どうにでもしてやろう ああ、炎天下で着るコートの温も…

Make the sky clear to die

Make the sky clear to die. I'm sorry, I'm tired. Make the sky sunny to sleep. I hate me because I love me. Make the sky clear to die. I'm sorry, I'm tired. Make the sky sunny to disappear. I love you because I hate me. I like your eyes lik…

麻痺

仕事で 嘘をついて生きてきたから 心が動かなくなってきた 疲れた 出てくる言葉はそれだけで 蛍光灯の切れた部屋から 外の世界を憎しむ そんなことはどうでもいいが ただ心が動かないことが 僕を悩ませる

飢えた狼はぽかんと空を見上げる

飢えた狼はぽかんと空を見上げる 羊なんかもう見る気もしない どこかに心を落っことしたような からっぽの顔してそこにいる 何を落っことしたのやら まんまるお月さんに尋ねても にっこり笑って照らすだけ 狼静かに目を閉じる 飢えた狼はぽかんと空を見つめ…

森と月とカラスと死体

絵や映画を見て 音楽を聞いて 本も読んで 詩を書いて 歌を歌って 好きな物を飾ったり 好きな景色を歩いたり それが今の生きる理由 ふいに死にたくなる時がある 悲しくも何ともないのに 森には月と カラスと死体 ふいにこの世の全て 何もかも忘れてしまいたく…

楔(くさび)

僕を信じてくれる人よ どんなに駄目な姿を見せても 弱音を吐き続けても 僕を信じ続けてくれる人よ 忘れる振りはできても 忘れることができない 傷付けても 傷付けられても あなたを忘れることは もうできなくなった あなたは僕のものだ

誰にも見えない閉ざされた空間で 僕は屈辱を受ける 誰にも聞こえない囲いの中で 僕は罵倒される 能力のない奴は生きていけないと いうのなら 僕は生まれてこなければ 良かったのですか あなたの言う通りになんてしたくない 求める力が大きすぎるから あなた…

うつろ

いくら心をつぎ込まれても 気持ちなんて一瞬で吹き飛んでしまう あなたの言葉にいくら感動しても 涙なんて一瞬で乾いてしまう 僕の心は無感動だ 人の心なんて信じない 所詮その場限りの 気紛れだ 苦しいから何もしたくはない 独りだから力が出ない 僕は自己…

馬鹿

屈辱の中で 夢見る馬鹿になりたい 罵られて軽蔑されて 絶望しない馬鹿になりたい エストロゲンを浴びて 俺は馬鹿になったが エストロゲンを食って 俺は強くなりたい 言葉の通じないこの世で 言葉の通じる相手が見つかるまで 俺はずっと馬鹿でいよう 屈辱を噛…

迷惑存在

白黒写真になりたい 風化したい 過去のものになりたい 静かに無になりたい 消えたい 役立たず 消えたい ノータリン 仲間が欲しい 独りで 死ぬしかなく 包丁を見つめる数時間 首を傷付ける 役立たず 首を傷付ける 能無しのくず 辞めればいい いなくなれ 邪魔…

憧れが燃やすもの

憧れが歯車を回す 僕の消えやすい火に風を送る 芸術に憧れ 自殺に憧れ 燃えるような目に憧れ 叫びたくなるのはなぜだろう 消えたくなるのはなぜだろう 伝わらない僕の言葉と 読み取れない他人の意思 無能な僕を罵る人よ あなたは僕を見ることができない そし…

狂気は

僕は孤独 君は忙殺 寂しさは狂気 論理思考は合理とは違う 論理思考は現実を見ない 論理思考は精神を潰す 基本線の上のアルファベットのように 人間を配置しようとする だから僕は言いたい 君にとって僕が重荷なら いっそ自由にさせてくれ 僕は独りでは生きて…

内面から抜け出して

内面的に完璧になりたかった 内面を完璧にしたかった でも思うんだ それで誰を喜ばせた? 本を読んだり 勉強したり 詩を書いたり でも その行為の中に僕はいない 火の消えた灰の中から 小さな声が聞こえる ずっと死にたいと思っていた ずっと死にたかった 僕…

無理解

詩を書けば書くほど 仕事ができなくなる 仕事をすればするほど 詩が書けなくなる 理解なんかできないだろう 障害だらけの俺なんか 健常者の方が多いこの世界 仕方がないことだ 迷惑をかけなくても済むようになるまで 自分という屈辱に耐え続けるしかないだろ…

異国

言葉が通じない 文化が違う 何を言っても分かってもらえない 何をやっても誤解されるだけ 感覚も違う 価値観も違う 感性も 全ての基準も違う 僕はまるで異国に紛れ込んだようだ 何を言っても誤解を招き 何をやっても不快を示され 敵意の目で 不信の目で 僕は…

狂気の花

僕には話を聞くことしかできない 泣いている君の声を聞くことしか 憎たらしい奴を殺してやりたくなる夜も 胃に穴が開きそうな瞬間も 君の消え入りそうな声を聞くと 自然に優しい声になる 気が狂いそうになるのを 抑えながら 殺意を噛み殺しながら 優しい言葉…