はらぺこタヌキのらくがき帳

詩を書く練習をしています。

狂気の花

僕には話を聞くことしかできない
泣いている君の声を聞くことしか


憎たらしい奴を殺してやりたくなる夜も
胃に穴が開きそうな瞬間も
君の消え入りそうな声を聞くと
自然に優しい声になる


気が狂いそうになるのを
抑えながら
殺意を噛み殺しながら
優しい言葉をかける


愛しい人よ
僕を気絶させてくれ
次の日僕は出社して
机の前で血を吐きたい