まともな人は
まともじゃない人の気持ちがわからない
まともじゃない人は
まともな人の気持ちと
まともじゃない人の気持ちがわからない
それなのに
僕は知ってしまった
両方の気持ちを
だから何も言えない
どちらに対しても
孤独だ
なぜ
障害なんかがあるのだろう
この世には
なぜ
有利と不利があるのだろう
時代には
今 この瞬間に
どれだけの障害者が涙を流しているのだろう
どれだけの鬱病患者が孤独を噛みしめているのだろう
僕は
鉄の壁に血文字を書くように
どこか遠くにいる
同じ運命を背負った人々を信じながら
屈辱の月日を
ただ送る