はらぺこタヌキのらくがき帳

詩を書く練習をしています。

色あせる世界

喜ぶ君がいないと
何もかもが色あせる
仕事で契約を取っても
連休をもらっても
高級料理を食べても
流行りの歌を歌っても
君がいないと何の意味もない
燃えさしをつついているのと同じだ


一人でいること
話せる人がいないこと
それは
ビルの屋上の縁に立つことだ
着のみ着のまま海面に浮かぶことだ
何もかもがどうでもいい
今日も今も僕は死の機会を探す


あり余る札束を持って
隣に君がいないなら
僕はそのまま飛び降りよう
空虚
空虚
空回り
世の中に騙された


忙しい、
生活のためには仕方がない、
社会の常識だから、
これが現実だから、


そんなのわかっている
でも だからこそ
それで済んでしまうと思っている世の中に
僕は呪いをかけてやりたい