はらぺこタヌキのらくがき帳

詩を書く練習をしています。

プランクトンは錘(おもり)のように沈んでいる

苦痛を曲にのせて歌う
声にできない叫びと流せない涙を
曲にのせて歌う
そして人のそれを聞く


考えすぎだよ
もっと適当に生きろと
周りの人間は僕に言う


適当に生きろと
どうせ俺たちゃプランクトンだ
ゴミの浮かぶ底なしの海を流されて回るだけ
それで十分だしそれ以外にないと


お前らの声なんて聞きゃしねえよ
おもしろくもねえ
俺にはお前らが目を逸らしている
闇を掻き回している方がよっぽど楽しいんだ


考えすぎだよ
もっと気楽に生きろと
口をそろえて僕に言う


どうせ俺の世界なんて


お前らにゃわからねえよ


そう思う時
既成を壊そうとする
自分が生まれてしまう


僕は海を漂えない
錘のように沈んで、沈んで
海の底に消えてしまう
消えてしまえ


お前らの声なんて声じゃねえ