喉の奥にあるくもの巣
言えない言葉が喉につっかえて
僕はロックを聞いてばかり
自分を責めるか
相手を責めるか
どっちにしたって同じだ
要は気持ちが消えちまった
撫で回しておさらばだ
りすのように跳び散れ
自分をかばうか
相手をかばうか
どっちにしろ同じだ
僕はメタルを聞くばかり
見向きもしない僕ら
すれ違い合う僕ら
行く宛てのない僕ら
給料明細を破る夜
世の中が全て凍ったら
君の手を握るのに
そんなことでもなければ
僕はもう何も感じない
僕は蝶の群れに目を奪われ
くもの巣を探して歩く
羽の色に心を奪われ
くもの巣に向かう