何もない場所で
空中をつかむように
そこには何もなかった
僕は笑顔が欲しかった
そこには何もなかった
僕は気持ちが欲しかった
そこには何もない
居場所の距離と心の距離
僕は勝手にあなたを嫌い、
勝手にあなたを溺愛した
ただ感情の赴くままに
僕はあなたを奴隷だと思っていた
僕はあなたの奴隷だと感じていた
あなたは強くなったのだろう
あなたはうんざりしたのだろう
人の感情なんて
雲の形とか
海面の波みたいに
めちゃくちゃなのかも知れない
ザンブラコ ザンブラコ
孤独になろう
僕は今、海の底に潜っていこう
音のないこの場所で
揺らめく太陽を見上げ
地面の温度を感じよう
それからあなたに
会えても会えなくても