はらぺこタヌキのらくがき帳

詩を書く練習をしています。

不幸になる予感、そしてそれを破るもの

僕は生きる意味がわからない
誰かを喜ばせようという気持ちも持てない
だから気持ちが空虚で
何をやっても頑張れない
そう思っていた


このために頑張りたい
そういう対象がないから
目標が持てないから
目的を見出せないから
だからやる気が出ない
生きていくのが苦しい
そう思っていた


それはそれで事実だ
だがそれだけではなかった


自分は幸福になれる気がしない
むしろ不幸になる予感がある
「自分は不幸になる」という
確信に似たものを持っていたのだ
心の奥底で
幸福になれない
不幸になる
そういう強い予感を持って
今まで生きてきたのだ
それが無意識に「不幸になろう」という
信念や方向性に変わって
自ら不幸になる道を選んできたのだ


いわば「不幸」を信仰していたのだ
幸福になれる気がしない
なれるわけがない
そんな思いを持って生きてきた
だからその通りになって当然だ
今までは


空虚さは不幸に対する恐れだった
幸福は理由や意味を必要としない
この世に意味が無かったとしても
それは別に悲しいことじゃない
空虚さを完全に破れるのは幸福だけだ


今日から「不幸になる予感」を捨てることにする
「不幸への信仰」を捨てる
自分はうまくいく
幸福になる
ただそう思って生きていく
そして
「不幸になる」と思わない