はらぺこタヌキのらくがき帳

詩を書く練習をしています。

「黒い犬」

最初から最後まで助けてくれる人なんていない
最初から最後まで助けてやることができないからだ
結局人が人にしてやれることには限界がある
肝心な部分は自分で立ち上がるしかない


決意して いつも以上に努力すると
必ず「黒い犬」が現れる
こいつにはどう立ち向かっていいか未だにわからない
わからなくていつも駄目になる
それまでの努力が全て駄目になる
それがもう嫌だから
本当に嫌だから
どうか僕に武器を持たせてくれ
そいつを倒すためのほんの一瞬
凶器を持たせてくれ


そして どうか
僕に絶望を与えてくれ
これでもう終わりだという
打撃を与えてくれ
いっそのこと「助けなんか一切ない」と
「つまずいたら転げ落ちるしかない、そして見放される」と
吐き捨ててくれた方が
よっぽど死力を尽くせるからだ


僕に絶望を与えてくれ
これでもう終わりだという
打撃を与えてくれ
そして「黒い犬」と
自分の頭に攻撃させてくれ
攻撃させてくれ
攻撃させてくれ