2008-04-10 不眠の夜 夜は朝につながっていて 暗くなるまで一日を押し流す 頭に浮かんだ映像の半分が 目を開けても残ったまま 体は耐え切れず 微かな音を立て続ける 胸が痛むような過去を思い出して 今ならもっとましなことができると 思っても 手の届かない裂け目 青白い明かりが差しても 眠気を帯びたまま 眠れないまま 体は衰え始める 一瞬見た夢のいきさつを 思い返せず 余韻だけが巡る 心拍の痛みに 微かな癒しを残す