2009-02-14 夜行 なんだかもう夜に眠ることができなくなった 明日の予定が大変であればあるほど体をやつれさせたくなる 心臓の辺りが痛い カーテンの向こう 強風と沿線工事の音がする 眠れないから 眠れないから明け方までヨーグルトを食い続ける 眠れないから雨の中 食材を買いに出る 揺れる電線 倒れる自転車 折れる傘 耳を叩くイヤホン 叫べない夜明け前に 無意味な呼びかけを繰り返す 遠い昔の影に 真髄 それが ある姿勢を貫くことだと聞き 気持ちが少しばかり固まった深夜 あの影は霧のように消え入り 僕の目をさらに開ける