はらぺこタヌキのらくがき帳

詩を書く練習をしています。

枯渇

気が付くと考えてしまうことは同じことで
夢うつつのように幻を眺めている
明日は散るかもしれない 綿毛のような花なのに
どうしようもなくまともになれない故障した頭


悪いのはこの目か この耳か 口か
鳴り響く空腹の声音
枯渇の腕が宙をさまよう
大したことじゃないのに 社会って奴が足かせになる
壁になり 威嚇射撃になり
牢獄になり


ああ 間違いでもいいから
伸ばしたこの手を不意に
つかんでくれればそれでいいのに
それだけでいいのにと
痛さをじっと噛みしめる
枯渇をぐっと噛み砕く