2009-04-25 枯渇 気が付くと考えてしまうことは同じことで 夢うつつのように幻を眺めている 明日は散るかもしれない 綿毛のような花なのに どうしようもなくまともになれない故障した頭 悪いのはこの目か この耳か 口か 鳴り響く空腹の声音 枯渇の腕が宙をさまよう 大したことじゃないのに 社会って奴が足かせになる 壁になり 威嚇射撃になり 牢獄になり ああ 間違いでもいいから 伸ばしたこの手を不意に つかんでくれればそれでいいのに それだけでいいのにと 痛さをじっと噛みしめる 枯渇をぐっと噛み砕く