解析のＪＫＤ

鎖につながれた甲が手を振る
鎖につながれて乙が笑いかける
犬が蝶を追いかけて くるくる回るように
不発した鼠花火のように
僕の日常がゆらめく
ふらつき
眠りこけ
忘れ

空気が薄くなって
頭痛が起こり
くらくらしながら
ハンドルを回す
虚ろな心地で
原石に触れる
そして気が付く
昔の取り決めに
ああ たぶん僕はこう言ったろう
そしてあなたはそれを聞いたはずだ と

どこまでも走り抜ける駿馬を
宇宙規模の壮大な塔を
僕が誰々に伝えた時に
改めてあなたと再会すると
遠い昔に
たぶん約束したと思う

頭がいかれた
そうは思わない
思い過ごしだ
そうは思えない
予感がするから
それに
この場所がそのまま
光の差す場所になると言うなら
そこにあなたもいるはずだ