はらぺこタヌキのらくがき帳

詩を書く練習をしています。

反芻

そのことを考えても 考えなくても
気が狂いそうな毎日
日曜の朝になったら
僕を刺してくれとその人に頼みたいけれど
そんな終わり方じゃ どうせまた 巡り巡って
今と同じような人生に出くわすことが予想されるし
死んでもしょうがないから
この気だるさを緩和するものを 言葉を 表情を
緩和する何ものかを


80歳で死んで
宇宙に溶けて
土星の環に同化したい
それが 将来の夢ということで


ある夕方のその人の
それはきれい過ぎて いっそ死んでしまいたくなるほどに
感性を繊細かつ乱暴に掻き鳴らし
優しく僕の胸ぐらを刺す
それは何度も反芻されて
結論を出すと死にたくなるから


雨でも晴れでも曇りでも
日曜の明け方が来たら
朝日の見える場所で
湖の見える場所で
火のついたオレンジに
コーラをかけて ひとかじり
どうでもいい話をしよう
包丁なんか持たないで
痛みに翻弄されながら
この胸の苦しさをなだめてやろう