ばかばかしくて 苦しくて

僕は合理的なものが好きだ
ルールに則ったものが安定していて好きだ
でもそれ以上に
感覚的なものが好きだ
感性とか直感とか
心に直接突き刺さるものが好きだ
だから詩を書く
音楽を聞く
ぼーっと空を見る
海の音に酔いしれる

生きているのは
大したことじゃないのかもしれない
妥協で結婚した親に
勝手に作られ産まれて
訳も分からず適当にやり過ごして
時間が来たら死んで
死んだ後もこの世は続いて

雲の流れを見るのが好きで
波のうねりを見るのが好きで
小さくて消えそうなあなたが気になって
愛したいはずの家族に裏切られて
憎むことしかできなくて
大事にしたい自分の命が
どうでも良くなって

そんな意味もないことの連続の中で
踊り狂って　笑い狂って
消えそうなあなたを気にしながら
適当に太陽を見て死ぬのを待つ

そんなものが生きることなら
脳を捨てて
植物人間になっちまおう
それか　海に呑まれちまおう

直視したくないこの現実に
僕は今日も空を見る