はらぺこタヌキのらくがき帳

詩を書く練習をしています。

透明の壁

だだっ広い透明の壁を
俺は叩いているんだ
ここから出してくれ、
出してくれ、
出してくれ、


人と人とのつながりに
俺は生きる意味を感じる
つながりを阻む障害
その壁の中に俺がいる
寂しさが俺を狂わせる
冷え切った部屋
音のない部屋が
俺の自滅を駆り立てる


俺はただ輪の中に入りたい
そこにいることを喜ばれたい
皆に嫌われたくない
人に害を与えたくない
それだけだ


そう思えば思うほど
俺は人を避け輪を離れる
俺は嫌われ孤立していく
人は誰でも 自然に表面で判断するから
俺は誤解され続ける
人に誠実を求めてもきりがないから
自分がどこかを変えるしかない


その疲弊と失望
伝わらない想い
うなだれる俺を
俺は凝視してきた
今も凝視している


だだっ広い透明の壁を
俺は叩いている
ここから出してくれ、
出してくれ、
出してくれ、