はらぺこタヌキのらくがき帳

詩を書く練習をしています。

組織と人

何もない部屋で
窓の青空を見ている
目に映るのは追憶ばかり
部屋中に溢れる幻


責めたくても
責めてはいけない
悪いのは誰でもない
割り切らなくてはいけない


僕は笑ってしまった
真実が見えているのは子供だけだ


組織に飲み込まれる生活
労働に覆い尽くされる生活
逆流を泳ぎ
不要なものはそぎ落とされる


役立たずと罵られても
社会に負けてはだめだ
渦巻く泥流に突っ込んで行け
そうすれば負けにならない


僕は一歩ごとに道を掃いている
君は身を削り、貯金を続ける
貯金は見えない奴らに使われる
僕は貯金もできず
一歩ずつしか掃けない
君はもう僕を忘れてしまっただろう
そぎ落とされた物にしか見えないだろう


僕は追憶と幻の中にいて
時間を垂れ流すように捨てている
それがとても落ち着く
そして胸が痛む


僕は労働者になり切れない
中途半端なまま
早く死にたいと願いながら
子供のように駄々をこねる


役立たずと罵られ
逆流の中でしがみつき
不要なものをそぎ落とされ
その先にあるものは何だろう


時間と組織に取り残されて
僕は子供のように窓の青空を見る