はらぺこタヌキのらくがき帳

詩を書く練習をしています。

落ちた破片

自分のどこか一部が取れて
転がり落ちてしまった
いらないや
僕は笑って放り投げる


朝は夜になり
太陽は月になり
小鳥はこうもりになり
苦痛は愉快になる


日が沈んだ後
この星の自転が止まる
やがて地表は凍りつき
氷河期に戻るだろう


突風が吹いた瞬間
僕を養分に変えてくれないか
地球よ
神隠しのように


遠吠えが聞こえた瞬間
僕を分子に変えてくれないか
宇宙よ
作り話のように


転がり落ちた僕の破片が
何だったか知らないけど
いらないや 別に
夜に笑いが止まらないし