エゴイズム
ベルトコンベヤのように流れていく世間の営み
そこから外れた所に小さな宝物が落ちていることがある
手を伸ばしてそれを取りたいが
ベルトから落ちて流れを狂わせる危険がある
エゴイズムと公共の利益
リスクへの挑戦と惰性への追従
二つに一つ
燃え尽きた灰の中
そこからひとつの芽が出る
そこにはもう灰しかないと思っていた、
その灰の中からひとつの芽が伸びる
未来をつかむために
伸ばし続けた手のように
それは僕の腹から喉へ
喉から外へ突き抜ける
ベルトを止めずに落ちてみよう、
手を伸ばしてやろう、
今の自分なら
落ちてもいいかなと思う
ベルトの流れが狂っても
ここに僕がいるからには
少しくらい我慢しろよ
流れるだけの世間