真っ二つ
俺を殺してくれ
さもなければ別人にしてくれ
二つに一つ
このまま前には進めない
熱しやすく冷めやすく
俺は船上のバケツのように転がっている
その状態に気付いている
立て掛けたモップにぶつかって止まる
ふいに遠くから自分を見てみる
一瞬の心痛
笑いながら
俺を殺してくれ
さもなければ
作り変えてくれ
どっちつかずのまま分岐点に激突
頭から血が流れて
真っ二つになれず終い
時間が足りない
いや きっかけが足りない
俺を外に出してくれ
俺を動かしてくれ
解かれたはずの鎖が
今も巻きついているような
首に残っているこの感覚を消してくれ
消してくれ