はらぺこタヌキのらくがき帳

詩を書く練習をしています。

いただきます

いらっしゃい よく来たね
君は優秀だね
何でもごちそうしてあげるよ
君は何でもできるはずだから
無条件に信頼するよ


死ね
死ね
お前は馬鹿だ
さあこれをやってみろ
できなかったら出て行け


なるほど
どんなに手際のいい人でも
どんなに器用な人でも
人間には目の前のことしか見えないんだな
人の感情や言葉は
煙よりも不確かなんだな
しょうがないなと
ひとり了承する


今 外に出たら もう終わりだと思い込んでいたけれど
別に死ぬわけじゃない
怪我をするわけでもない
出ても出なくてもどっちでも生きていける
そう思えた
見えない未来、真っ暗な展望に不必要に怯えていたけれど
意外とどうにでもなりそうだ
そう思えたから


今は苦労しよう
今しかできない苦労をしよう
これはつぶれるためじゃない
言ってみれば 自分への見えないエサだ
エサを食おう
食わせてやろう 自分に
ずっと続くわけじゃない
終わりが近いわけじゃない
苦しい今を
古い日記のように にんまり見ていよう
ケールの搾り汁のように おいしく頂こう