三つめ以降の物語
小さなゴールに到達して
そこで終了した僕の
すでに空っぽの僕の眼前にある本気の理想
それに対する気持ちと
それに対さない気持ち
ふたつの物語が崩れ落ちて
三つめの物語が書かれ始めて
その本が出版される前に
読み終わった気でいるような
ふたつのビルが倒壊して
三つめのビルが建設されて
まだ中を見てもいないのに
そこで毎日過ごしているような
そんな気でいる僕に突き付けられた
三つめ以降の物語
数じゃなくて
結果の華々しさじゃなくて
そもそも根本に沿っているか
沿い続けられているかという観点
ゴールはゴールじゃなく
終わりは終わりじゃない
空っぽの僕は自分の足元と
もっと遠くを見ようとして
クルクミン1本で
今の空っぽさに耐える