2007-03-17 砂 乾いた空気の中で ひと握りの砂になれたなら 吹きっさらしの風の中で 流れるように宙に消えたなら あてもなく 知らない町をさまよう 僕を救う何かに出会えないかと 微かな祈りを持ちながら 燃え尽きた灰のような この生活が僕の全てなら 手首から流れる血で 僕は自分を湿らそう 誰も知らない僕の熱を 今 しぼり出すことができたなら 歓喜に打ち震える胸を 日々叫ぶことができたなら